認知症について
認知症は年々増加傾向にあり、その最も多い原因はアルツハイマー病です。
物忘れがあらわれ、何度も同じことを言ったり尋ねたり、洋服がうまく着られなくなるなど普段出来ていたことができなくなる。また、よく知った場所で道に迷う、落ち着かなる、他愛なことで怒るなど、以前にはなかったような性格変化を認めたりします。
ご家族や身近な方で、物忘れが目立って変だなと感じることはありませんか。
もしかしたら、それが「認知症」のサインかも知れません。認知症は早めに対応することで、症状を改善させ進行を遅らせることができます。
早期診断・早期治療が重要で、何よりも放置しないことです。
認知症の診断・治療について
認知症の診断は簡易的な認知機能テストや評価スケールで行います。また、頭部MRI検査やSPECT画像検査を行い、アルツハイマー病に特有な所見の有無を調べて診断の有力な決め手とします。
下記の「早期発見の手がかりとなる症状」は家族や周囲のひとが気づいて認知症診断のきっかけとなる症状です。
認知症早期発見のポイント
- ● 何度も同じことを言ったり尋ねたりする
- ● 物の名前が出てこなくなった
- ● ささいなことで怒りっぽくなった
- ● 物の置き忘れや仕舞い忘れが目立つ
- ● だらしなくなる
- ● 新聞・雑誌などを読まなくなる
- ● ものごとへの興味や関心が低下した
- ● 外出をしなくなった
- ● 物を亡くしやすくなる
- ● 簡単な計算間違えが多い
- ● 夜中に急に起きだして騒いだ
なお、うつ病や慢性硬膜下血腫は認知症に似た症状を生じることがありますので鑑別診断が必要です。
当院では、簡易的な認知症診断問診検査、頭部MRI検査、SPECT検査などを行って認知症の早期診断、治療の診療を行っております。
また、必要に応じて、専門外来へのご紹介を行っております。
まずはご家族だけでも構いませんので、お気軽にご相談ください。